南米パラグアイ、移住者の雑記

南米のパラグアイに移住した日本人の、日々の記録です。

パラグアイのバス、日本との違い

パラグアイで一般的な公共交通は、バスです。

 

昔は鉄道もあったそうで、また、
新しく鉄道を作る話も出ているそうですが、
今のところはバスがメインです。

 

首都圏の通勤時間帯などは、日本の山手線レベルの満員バス。
まさしく、すし詰め状態です。

 

さて、そんなバスですが、日本とは違う慣習・常識が見られます。

私がパラグアイに来て、最初に文化の違いを感じた部分でもあるので、
ご紹介しておきます。

 

 

1. バス停があるとは限らない

 

まず、バス停はあったりなかったりします。

「え、バス停がなきゃどこに停まるか分かんないじゃん!」

その通りです。

 

利用者の多い時間帯なら、人が群がって道路を眺めているので、
あぁバスが停まる場所なんだな、と分かりますが、
そうでない場合はノーヒントです。

これには最初の頃、面食らいました。

 


2. 時間はまちまち、日曜日は極端に本数が減る

 

海外あるあるとして耳にすることも多いですが、
バスが来る時刻は日本のようにキッチリ決まっていません。

バスターミナルからの始発ですら、予定時刻とは大幅にズレます。

 

その上で、日曜日は極端に本数が減り、場所によっては
そもそも一本も走っていなかったりします。

 

日本でも土日の運行は減りますが、こちらは段違いに極端です。

 


3. バス内が商売の場になる

 

バスには物売りの人たちも乗り込んできます。
人が多い街のバス内は、特に人が密集している場所なので、
商売人にとっては良い釣り堀なのでしょう。

 

サンドウィッチやチパ(チーズを練り込んだ、キャッサバデンプンのパン)、コーラや水、野菜や果物、スナック菓子など、
いろんなものを売る人たちが代わる代わる乗り込んでは去っていきます。

 

一人がいろんなものを売っているというより、
飲み物を売る人、チパを売る人、バナナを売る人、
とそれぞれがそれぞれのタイミングで乗っていくのです。

日本の新幹線の車内販売とは、随分と様子が違いますね。

 

人の少ない地域では、こういった物売りも少ないです。
逆に、人の多い時は、ただでさえ山手線レベルのぎゅう詰めなのに、
無理やり人々を押し退けて進んでいく姿も見られます。

日本人としては、いろんな意味で衝撃でした。

 


4. 合図しないと停まらない

 

先にお話しした通り、バス停があったりなかったりします。

 

で、そのバス停というのはバス会社固有のものではなく、
いろんなバス会社の車がそこに停まります。

 

乗客の方が、今来たバスはどこ行きなのか、
自分が行きたい方面のバスはどれなのか、
選んで乗らなければなりません。

 

同じバス停で待っていても、乗る・乗らないの判断を
その都度しなければならないのです。

 

逆に言うと、バスの運転手側から見ても、
バス停で待っている人々の中で誰が乗るのか・乗らないのか、
もっと言えば、乗る人がいるのか・いないのか、
一見しただけでは分からないことになります。

 

なので、

乗る人は手を挙げたり道路側を指さしたりして、
乗りたい意思表示をします。
海外映画などで見かけるヒッチハイクみたいな感じ。

 

これをしないと、乗る人がいないと思われて、
バスは停まらずに通り過ぎてしまうのです。

 

 

バス一つだけ取っても、
日本と違う部分って多いですよね!