ラナプラザ崩落事故に見るグローバル化の歪み
https://www.youtube.com/watch?v=_xximRqlw8U
「ファストファッションの激安に隠された真実」
フリーランス国際協力師・原貫太さんの動画を見て、
考えさせられるお話だったのでシェアします。
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南アジア・インドとミャンマーに
挟まれた場所に位置する国、バングラデシュ。
国の産業の2割が縫製で、先進国のアパレルメーカー、
特にファストファッションブランドからの縫製を受けている。
2013年4月24、首都ダッカ近郊にある、
ラナプラザというビルの崩落事故が起こった。
縫製工場を含む8階建てのビルで、
この事故により1100人以上が犠牲になった。
10年経った今も、生き残った人たちや遺族たちがデモを行っている。
事故の後、十分な補償もされていないし、公正な裁判も行われていない。
事故当時、建物は崩壊の可能性があるとして、
使用禁止の警告が出されていた。
工場の経営者はそれを無視し、当日、
建物に入るのが怖いという労働者たちの訴えも無視して、
働かないと今月分の給料を払わない、などと脅して労働を強要した。
結果、崩落は本当に起き、多くの被害者が出た。
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……これは「事故」なのか?
こういう問題に対して、
「じゃあファストファッションの不買運動だ!」
みたいな考え方もあるけれど、それもどうなんだろう。
先進国の人々も、みんなが余裕あるわけじゃないし、
特に日本なんか、どんどん国民が貧しくなってる中で、
あえて高い服を買えるか?という現実的な問題もある。
それに、仮にファストファッションを誰も買わなくなって
縫製工場が潰れたら……
それはバングラデシュの人々が幸せになることだろうか?
劣悪な環境・低賃金で、それでも人々が縫製工場で
働いているのは、他に仕事が見つけられないからだという。
その工場がなくなったら、人々はシンプルにお金に困るだけ。
だから、問題の解決をというならば、他の仕事を創ること、
他の産業を生み出すことしか、根本的にはないと思う。
バングラデシュの縫製工場で働く人々の多くは、
小さい頃から伝統工芸の制作に取り組み、手先が器用だという。
この技能を活かせる起業家さんが現れ、
新たな産業が興ったら、良い未来に進めそうな気がする。